ここ数年、自動車事故による死者数は減少してます。1996年に年間の交通事故死者が1万人を下回ってからというもの、死者数は減り続けています。しかし、だからといって喜んでいられないのが現実です。警察庁が公表している死者数は、事故発生から24時間以内に死亡した人数で、2・3日後に亡くなった人の数は含まれていません。また、厚生労働省の統計では、その年に自動車事故を直接原因として死亡した人数をすべて計上しているのですが、それは警察庁発表の死者数より約4000人も多くなっています。
人身事故そのものの発生件数と負傷者数は、ここ数年、史上最悪の記録を更新中で、2000年はついに負傷者が115万人を超えました。これは日本の国民の100人に1人が、1年に1回、何らのかかたちで自動車事故の被害に遭っているということになります。自動車事故は決して他人事ではないのです。
自動車事故の実態、そして、事故に遭遇する確率がいかに高いかということは、上記で述べた通りです。では、交通事故に備えるにはどうしたらよいでしょうか。
まず安全運転を心がけて事故を起こさないこと。それでも運悪く、自動車事故の当事者になってしまったらどうすればよいのか?このリスクに備えるためには、「自動車保険」に加入することが必要になります。自動車事故が起きると、必ず金銭的な損害が発生します。例えば、自動車が潰れたら修理代、人がケガをしたら治療費がかかります。万一、被害者が死亡するようなことになれば、遺族への補償。つまり、交通事故の後には、例外なく「お金」の問題が発生するわけです。
そういったリスクを前提に作られたのが自動車保険ということになります。多くの自動車ドライバーは、自分が事故を起こすわけがない、と思っているのが現実ですが、自動車事故という悲劇は、かなりの確率で、あなたのすぐそばに忍び寄っているのです。
自動車保険の役割
そもそも自動車保険とは、事故による「損害賠償」という状況において、被害者救済が滞らないように生まれたものです。万一、交通事故を起こして、他人の生命や財物に損害を与えてしまった場合、加害ドライバーはそれを償わなければならないのです。それをカバーしてくれるのが、任意の「対人賠償保険」と「対物賠償保険」です。自動車保険をかけるときは、まずこの2つを最優先で充実させることをオススメします。
一方、搭乗者保険や人身傷害保険などは賠償保険ではなく、「傷害保険」に分類されます。自分の自動車の修理代をカバーしてくれる車両保険や身の回り品特約なども、自分の財物に対する補償です。
予期せぬ事故に襲われた場合でも、被害者、加害者、両者共に金銭の出費が発生します。最悪の場合、加害者が保険に加入しておらず、かつ支払い能力もない場合には、被害者が医療費などを負担しなくてはなりません。そんな最悪の場合に遭遇した時に、頼りになるのが自動車保険です。
自分にぴったりの自動車保険とは
最近の自動車保険は、こうした契約者自身に対する補償を厚くする傾向が強いようですが、見積もり・比較する時には、まず他人に対する補償を充実させ、その次に、自分のために必要な補償や特約を比較しながらその金額を決め、組み合わせていくことをオススメします。もちろん、こういった補償や特約をつけていくと、費用もそれに伴ってどんどん高くなりますが、逆に不必要なものを削っていけば、費用もそれだけ低く押さえられるということになります。
自動車保険では、様々な料金算出システムや対象となる補償があるため、正しい知識を身に付けて、必要であれば各保険会社の担当者とじっくり内容を確かめ合って、正しい知識で比較・検討することが大切です。事故に遭遇したが、補償内容が範囲外であった…、なんてこともあるようです。正しい知識を身に付けて、自分に合った自動車保険を比較・検討しましょう。